兄嫁は下級生!? 〜The family game〜





09/朝の風景・後


 

『良い? 私は確かに貴女のことを認めはしたけど、だからと言ってすぐに結婚なんて絶対にさせませんからね? 貴女には、これからも花嫁候補生としての試験を受けてもらいますからっ!』
 
 そう言われたのが三週間前。
 結局、それ以来土曜日の午後から日曜日の晩まで晶は遠野家にやってきて、過酷なトレーニングの日々をおくっている。
 以前より、あからさまな嫌がらせは少なくなったものの、まだまだ無理難題もあって苦労している様子だった。
 そんな姿を見つめながら、秋葉は思う。
 ……悪く、無いかもしれない。
 もちろん、怒りは消えない。
 自分の大好きな人を奪われたのだから。
 それに、志貴の言葉にも満足しているわけじゃない。
 でも……実はホンのちょっとだけ……感謝もしている。
 本当に大切な物に、気づかせてくれたから。
 失わないで良かったって本当に思えるものを教えてくれたから。
 だから、感謝している。
 もちろん……そんな事、絶対に口に出したりなどしないけれど。
「あ〜、秋葉ちゃんと晶ちゃんが仲良ししてる〜」
 いきなり背後から、羽ピンの高い声が響いてきた。
 声のほうを見ると、お馴染みの二人がこちらへ向かって歩いてくる。
「なんだ。遠野と瀬尾は、そんな仲良かったんだな」
 蒼香が茶化すように笑った。
「仲良しさん♪ 仲良しさん♪」
 羽ピンが妙な踊りを披露しながら騒いでいる。
 晶はそんな上級生二人の冗談に、可愛らしいほど素直に反応してしまっていたが、一方の秋葉は慣れたものだ。
 さっ、と晶の首に腕を絡めると、その身体をぬいぐるみでも抱きしめるように引き寄せた。
「あら? 当たり前でしょう。だって私達は――――家族、なんですから」





―了―








 あとがき〜〜〜♪

 当初の予定より大幅に遅れ遅れて、やっと完結です。
 すべてFFT−Aとスタオー3の責任です(ぉ

 さて、この「兄嫁〜」なのですが、最初に書いていた通り「家族」がテーマ。
 秋葉の心情を中心に、晶が家族に加わるまでの話を書いてみたのですが……、
 テーマがテーマなので、秋葉の志貴に対する異性としての愛に関しては、押さえ気味の内容となりました。
 秋葉にあんまりラブラブさせると、また違う話になっちゃいますし(汗
 でも、秋葉にはちゃんと失恋させましたし、ここから彼女の本当の恋愛が……始まったり始まらなかったり?

 志貴っちに関しては結構傲慢なキャラになってしまったなぁ……と。
 家族を二度失った青年なら、自分の家族を作りたい、と願うのはあることだと思います。(逆もありますが)
 とはいえ、秋葉の想いにうやむやな理屈で返す志貴クンには、書いてて困ったり(笑
 ちゃんと最後にはきっぱりはっきりさせましたから、それで救えたかな?

 ひっしぃーとアンバー様(ぉ)は……出番が少ないのでちょっとアレでしたか……。
 琥珀の方は出番少ないながら、「らしさ」を出せたと思いますが(美味しいキャラだ)、
 翡翠の方は……(涙
 秋葉メインだったので彼女達にはあまりスポットライトを当てられませんでした。

 さて……これにて無事連載が終了したわけですが……
 次はどうしようかなぁ〜。
 とりあえず某所の「裏紫苑」をなんとかしなければならないのですが……
 書きたい長編SSもありますし……
 オリジナル長編が途中なのが一本と、そろそろ書き始めなきゃならない一本あったりもするし……
(注:後者の方については、近いうちに正式に発表できると思います)
 まぁ……とりあえずスタオー3をクリアしてからの話なんですけどね♪(ぉぉ

 でわでわ〜
 皆様、ここまで読んで頂きありがとうございました〜〜〜♪